はるみの「ちょっとひと言」

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はるみ知事エッセー[No.74]

【16年間、ありがとうございました。】

 4月22日、知事を退任いたしました。

 前日、知事公邸で引っ越しの後片付けの合間に、ここの住人として最後の散歩をしました。気温こそ10度ちょっとでしたが、雲一つない晴天で、庭先の水仙は太陽に向け花開き、そして陽気に誘われ桜のつぼみもちらほら見えはじめ、北海道の小さな春を愉しみました。
 知事に初当選しここに住んでから16年、桜をはじめ、梅やあんずの花など、毎年変わらず愛くるしい姿で春を届けてくれ元気をもらってきました。

 思い起こすと、心底惚れ込んだ北海道の可能性を存分に発揮し、拓銀破綻の影響もあって冷え込んでいた北海道経済をなんとか立て直したいとの志をもって初登庁したのが16年前の4月23日。
 その日から慌ただしい毎日が始まりました。思い出深い出来事が数多くありますが、中でも、新幹線の着工を決め、その一番列車を道民の方々と道南で送り迎えしたことや、北海道洞爺湖サミットの誘致、また、知床の世界自然遺産を勝ち取ったことなど、今でもその感動は忘れません。

 一方で多くの災害に見舞われました。就任後間もない台風10号による大雨被害をはじめ、その後も平成23年3月の東日本大震災、28年には4つの台風の上陸、接近による大雨被害、さらにその年は本道初となる高病原性鳥インフルエンザが発生。昨年は胆振東部地震により多くの道民の皆様方の尊い命が奪われました。犠牲になられた方、被害にあわれた方々のことを思い、道民の命を守るため何よりも最優先で災害対応にあたりました。

 本当にいろいろなことがありましたが、16年間を振り返り何より私が励みになったのは、この広大な北海道で、私が各地域に訪問させていただいた際に、地域の皆様がいつも私を笑顔で迎えていただいたことでした。大変な時も、その笑顔を思い出し自分自身の気持ちを奮い立たせ、この仕事に取り組んできました。皆さまの笑顔、そしてよく来てくれたねという思い。そのことに一番のやりがいと喜びがあったと振り返っています。

 心地よい春風に揺られ、桜のつぼみが「おつかれさま」とつぶやいてくれたような気がします。激しく移ろうこのご時世、この16年間いつも変わりなく、私をずっと見守ってくれた地域の皆様の笑顔と公館の花々達が重なります。

 懸命に励んだ16年間、あらためて、道民の皆様の幸せのために知事を担わせていただきましたことを大変光栄に思います。
 知事として全力で仕事に取り組むことができたこと、そして、職責を全うできたのは、私の道政運営にご理解とご協力いただいた道民の皆様のご支援のおかげであると心底感じています。
 16年間、本当にありがとうございました。

 これからは一人の北海道民として、大好きな北海道のために力を尽くしてまいります。どうぞ、これからもよろしくお願いします。

(平成31年04月23日)

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